iPhoneのデータ移行方法を紹介!クイックスタートのやり方やiTunes・iCloudでの移行方法を解説
iPhoneの機種変更をする際にはデータ移行が必要です。本記事ではiPhoneのデータ移行方法を紹介しています。かざすだけで簡単に移行できるクイックスタートのやり方の他iTunes・iCloudを使った方法も解説しています。
iPhoneのデータ移行方法を紹介!クイックスタートのやり方やiTunes・iCloudでの移行方法を解説
「新しいiPhoneが欲しいけど、データ移行が大変そう」
「スムーズにiPhoneのデータを移行したい」
「クイックスタートが便利って聞いたけどどうやるの?」
新しいiPhoneを手に入れたら、データを移行してすぐに使い始めたいですよね?
本記事ではiPhoneのデータ移行方法を紹介しています。便利なクイックスタート機能の他、iTunesやiCloudを利用したデータ移行方法も解説しています。また、データ移行の際の注意点についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
iPhoneのデータ移行方法は3つ
iPhoneのデータ移行方法は以下の3通りです。
- クイックスタートでデータを移行する
- iTunes(パソコン)でデータを移行する
- iCloudでデータを移行する
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあります。
ご自身の環境に合わせてデータ移行方法を選択してください。
クイックスタートでデータを移行する
クイックスタートとは、iOS12.4から利用できるようになったデータ移行機能です。
移行元のiPhoneと移行先のiPhoneの間で直接通信を行ってデータを移行できます。
クイックスタートのメリットは以下の通りです。
- iPhoneのみでデータ移行できる
- パソコンなどは必要ない
- バックアップを取っていなくてもまるごとデータ移行できる
一方でクイックスタートには以下のようなデメリットがあります。
- データ容量が多い場合に移行に時間がかかることがある
iTunes(パソコン)でデータを移行する
iTunesとは、Appleが提供しているパソコン(Windows / Mac)向けのアプリケーションソフトウェアです。
移行元のiPhoneをパソコンに接続してバックアップを作成した後に、移行元のiPhoneをパソコンに接続しバックアップを復元します。
インターネット(Wi-Fi)環境がなくてもデータを移行することができます。
iTunesでデータ移行するメリットは以下の通りです。
- 比較的短時間でデータ移行できる
一方でiTunesを利用したデータ移行には以下のようなデメリットがあります。
- パソコンが必要
- 暗号化
iCloudでデータを移行する
iCloudとは、Appleが提供するクラウドストレージサービスです。
iCloudのバックアップ機能を使うことで、iPhoneのデータを移行することができます。
iCloudでデータ移行するメリットは以下の通りです。
- iPhoneのみでデータ移行できる
一方でiCloudを利用したデータ移行には以下のようなデメリットがあります。
インターネット(Wi-Fi)環境が必要
無料プランでは5GBまでしか利用できない
iPhoneのデータ移行をする前の注意点
Phoneのデータ移行をする前に、以下の点に問題がないか注意しましょう。
- iPhoneのストレージ容量
- LINEの引き継ぎ
- モバイルSuicaの引き継ぎ
- ApplePayの引き継ぎ
- ゲームアプリの引き継ぎ
iPhoneのストレージ容量
移行先のiPhoneのストレージ容量が十分かどうかを確認しましょう。
ストレージ容量とはiPhoneに保存できるデータの量を数値化したものです。
例えば移行元のiPhoneのストレージ容量が128GBで、そのうち100GBを使用しており、移行先のiPhoneのストレージ容量が64GBの場合、ストレージ容量が足りないためすべてのデータを移行できません。
このようなケースでは移行元のiPhoneから不要なデータを削除したり、外部ストレージやクラウドサービスにデータを移動したりしてからデータ移行を行う必要があります。
LINEの引き継ぎ
LINEのデータを引き継ぐには、個別で設定が必要です。
LINEの「ホーム」タブから設定(歯車アイコン)をタップし「アカウント」で以下の内容を確認しましょう。
- 電話番号
- メールアドレス
- パスワード
引き継ぎを行うには、設定画面から「アカウント引き継ぎ」をタップし「アカウントを引き継ぐ」をオンにします。
上記の操作を行うと、36時間以内に引き継ぎをするよう促すカウントが始まりますので、時間内に移行先のiPhoneでLINEアプリを立ち上げ、同じアカウントでログインしましょう。
iPhoneからiPhoneに引き継ぐことができるデータは以下の通りです。
- 友だちリスト・グループ
- プロフィール設定
- スタンプ、着せかえ
- アルバム、ノートに投稿した内容
- タイムラインの内容
- Keepに保存したデータ
- 課金アイテムの購入履歴やコイン、LINE ポイント、LINE Pay残高
- LINE関連アプリ連動に関するデータ
- LINE Outのチャージ済みコールクレジット
- トーク履歴(要バックアップ)
トーク履歴をバックアップするには「ホーム」→「設定」→「トーク」→「トークのバックアップ」→「今すぐバックアップ」をタップします(iCloudにログインしている必要があります)。
モバイルSuicaの引き継ぎ
iPhoneのデータ移行をする前に、モバイルSuicaの引き継ぎ設定が必要です。
モバイルSuicaを引き継ぐには、移行元のiPhoneの「Wallet」アプリからSuicaを選択し「このカードを削除」をタップして削除します。
その後、移行先のiPhoneで「Wallet」アプリでSuicaを選択します。
移行元のiPhoneで削除したSuicaが表示されますのでタップし「次へ」を選択すると引き継ぎは完了です。
移行元のiPhoneでSuicaを削除する前に移行先のiPhoneでSuicaを追加すると、引き継ぎではなく新規登録になってしまいますので注意しましょう。
ApplePayの引き継ぎ
移行元と移行先のiPhoneが同じApple IDを使用していれば、ApplePayの引き継ぎ設定は必要ありません。
ただしApplePayに設定したカード情報のうち、モバイルSuicaに関しては設定が必要ですので、前述の方法で設定をしておきましょう。
その他にもカードによっては再登録が必要だったり、セキュリティコードの入力が必要だったりする場合があります。
ゲームアプリの引き継ぎ
iPhoneのデータ移行をする前に、ゲームアプリのデータを引き継ぐ方法を確認しておきましょう。
ゲームデータの引き継ぎ方法は、それぞれのゲームアプリによって異なります。
データがApple IDやSNSアカウントと連携していれば、移行先のiPhoneで各種アカウントにログインすることでデータの移行が完了します。
ゲームアプリによっては個別に引き継ぎ設定が必要なものもありますので、事前に確認しておきましょう。
クイックスタートでiPhoneのデータを移行する方法
iPhoneのデータ移行は、クイックスタートを利用するとスムーズに行えます。
クイックスタートを利用できる条件と、クイックスタートのやり方を解説します。
クイックスタートを利用できる条件
クイックスタートを利用するには条件があります。
条件を以下のポイントに沿って解説しますので事前に確認しておきましょう。
- iOSのバージョン
- ストレージ容量
- Wi-Fi環境
クイックスタートを利用するには、移行元・移行先のiPhoneのiOSのバージョンが12.4以降である必要があります。クイックスタート自体はiOS11以降であれば利用できますが、12.4以降でなければiPhoneのデータを直接転送できないので、確認しておきましょう。
「iPhoneのデータ移行をする前の注意点」でも解説しましたが、ストレージ容量にも注意が必要です。移行元のiPhoneのデータが移行先のiPhoneのストレージ容量内に収まるか確認しておきましょう。
クイックスタートでデータを移行する際は、移行元と移行先のiPhoneを同じWi-Fiネットワークに接続して行います。Wi-Fi環境が整っていない場合は、Bluetoothで移行することもできますが、通信に時間がかかるので注意しましょう。有線接続でデータ移行する場合は、Lightning – USBケーブルとLightning- USB 3カメラアダプタなどのケーブル類を用意する必要があります。
クイックスタートのやり方
クイックスタートのやり方を解説します。
- 移行先のiPhoneの電源を入れると「こんにちは」と表示されるので画面を上にスワイプします
- 言語一覧から「日本語」を選択します
- 「国または地域を選択」で「日本」を選びます
- 「クイックスタート」の画面が表示されます
- 移行元のiPhoneに「新しいiPhoneを設定」という画面が表示されるので「続ける」をタップします
- 移行元のiPhoneのカメラが起動しますので、移行先のiPhoneに表示された画像を読み取ります
- 移行元のiPhoneに「新しいiPhoneの設定を完了」と表示されるので、移行先のiPhoneを近くに置いて待機します(移行先のiPhoneでアクティベートが開始されます)
- 「Wi-Fiネットワークを選択」で利用できるアクセスポイントを選択します
- 「Face ID」の設定画面が表示されるので「あとでセットアップ」を選択します
- 「パスコードを生成」画面が表示されるのでパスコードを設定します
- 「”〇〇(移行元のiPhoneの名称)”からデータを転送」と表示されるので「続ける」をタップします
- Apple IDのパスワードを入力し「サインイン」をタップします
- 「利用規約」を確認し同意するをタップします
- 「新しいiPhoneに設定を移行」画面が表示されるので「続ける」をタップします
- 「Siri」の設定画面が表示されるので「あとで“設定”でセットアップ」をタップします
- 「お使いのほかのデバイスには、別の Apple ID を使用して購入したものが含まれます。」と表示された場合はApple IDのパスワードを入力し「次へ」をタップします
- 移行先・移行元のiPhoneにデータを転送中である旨が表示されます
- 移行元のiPhoneに「転送が完了しました」と表示されたら「続ける」をタップします
移行先のiPhoneが自動で再起動し、ロック画面に切り替わればデータ移行完了です
iTunesでiPhoneのデータを移行する方法
iTunesを使ったiPhoneのデータ移行方法と注意点を解説します。
H3:iTunesでiPhoneのデータを移行する際の注意点
iTunesでiPhoneのデータを移行する際には「移行元のiOSのバージョンは最新か」「移行先のiPhoneのストレージ容量は十分か」を確認しておきましょう。
iTunesでのデータ移行方法
iTunesでのデータ移行方法を解説します。
- パソコンに移行元のiPhoneを接続しiTunesを起動します。
- 画面左上のiPhoneアイコンをクリックして設定画面を開きます
- 「概要」のバックアップの欄を確認します
- 「自動的にバックアップ」の項目で「このコンピュータ」にチェックを入れます
- ローカルバックアップを暗号化の設定することで、ほぼすべてのデータがバックアップ可能になりますので、必要な場合はチェックを入れてパスワードを設定します
- 「手動でバックアップ/復元」→「今すぐバックアップ」をクリックします
- バックアップが完了したら「最新のバックアップ」に表示されている日時が正しいか確認しておきましょう
- 移行元のiPhoneの接続を解除し、移行先のiPhoneをパソコンに接続します
- 設定画面を開き「手動でバックアップ/復元」→「バックアップを復元」をクリックするとデータ移行が完了します
iCloudでiPhoneのデータを移行する方法
iCloudを利用してiPhoneのデータを移行する方法と注意点を解説します。
iCloudでiPhoneのデータを移行する際の注意点
iCloudを利用してiPhoneのデータを移行する際は、iCloudの容量に注意しましょう。
無料のiCloudの容量は5GBなので、移行したいデータが5GB以上ある場合は一時的に有料プランに加入するか、他の方法と併用する必要があります。
iCloudでのデータ移行方法
iCloudでiPhoneのデータを移行する方法は以下の通りです。
移行元のiPhoneで「設定」→「自分のユーザー名」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」の順にタップします
バックアップ機能をオンにして「今すぐバックアップを作成」をタップします(バックアップが完了するまで、Wi-Fiの接続を解除しないようにしましょう)
新しいiPhoneの初期設定を進め「Appとデータ」の画面で「iCloudバックアップから復元」をタップします
Apple IDでiCloudにサインインしバックアップデータを選択します
新しいバージョンのソフトウェアを求められた場合は、画面の指示に従ってアップデートを行いましょう
アプリや購入コンテンツの復元を行うとiCloudからの復元がはじまるので完了まで待ちます
iPhoneデータ移行に関するよくある質問
iPhoneのデータ移行に関するよくある質問と答えを紹介します。
SIMカードはいつ差し替えればいいの?
クイックスタートを利用する場合、SIMカードの差し替えはデータ移行の前後どちらでも問題ありません。
データ移行前に新しいiPhoneにSIMカードを入れておけば、データ移行後にスムーズに利用できるでしょう。
キャリアメールの履歴は引き継ぎできる?
契約しているキャリアを変更していなければ、キャリアメールの履歴を引き継ぐことが可能です。機種変更後に各キャリアの公式サイトで設定を行いましょう。
データ移行に伴い契約キャリアを乗り換える場合は、キャリアメールの履歴を引き継ぐことができません。キャリアを解約する前に、残しておきたいメールをGmailなどのフリーメールに転送するなどして保存しておきましょう。
店舗でデータ移行をしてもらえる?
iPhoneのデータ移行は、基本的に自分で行う必要があります。
キャリアによっては有料でデータ移行サービスを提供していることがありますので、各店舗に問い合わせてみましょう。
また、iPhone修理や買取を行うお店でもデータ移行サービスを提供していることがあります。契約しているキャリアが移行サービスを適用していない場合は検討してみてください。
まとめ
本記事ではiPhoneのデータ移行方法と注意点について解説しました。
iPhoneのデータ移行は「クイックスタート」を使ったやり方が簡単かつスムーズです。
移行元のデータと移行先のiPhoneのストレージ容量を事前に確認し、データ移行を行いましょう。