【iPhoneの機種変更でやることリスト】データ移行方法や引き継ぎが必要なアプリの設定を解説
「iPhoneを買い替えたいけど機種変更が面倒……」
「iPhoneを機種変更するときのデータ移行方法を知りたい」
「自分でiPhoneの機種変更をする際にやるべきことって何?」
iPhoneを機種変更するときは、データ移行の他、各種アプリのデータ引き継ぎを個別に行う必要があります。本記事ではiPhoneを機種変更する際にやるべきことを解説しています。iPhoneの機種変更を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
iPhoneの機種変更でやることリスト
iPhoneの機種変更をする際にやるべきことをリストにまとめました。
- データ移行
- SIMカードの入れ替え
- データ移行で移行できないアプリのデータ引き継ぎ
データ移行は、機種変更前のiPhoneの中に入っているさまざまなデータを、機種変更後に使うiPhoneに移す作業のことです。データ移行には複数の方法がありますが「クイックスタート」機能を用いたデータ移行方法が最もポピュラーで手軽です。クイックスタート以外には、iCloudやiTunes、キャリア提供アプリを用いたデータ移行方法があります。
機種変更の際にはSIMカードを入れ替える必要があります。キャリアやプランを変えずにiPhoneの機種だけ変更する場合、基本的には旧機種に入っているSIMカードを新機種に入れ替えるだけで通話や通信が可能になります。ただし、旧機種と新機種で対応しているSIMカードのサイズが異なる場合は、サイズ変更が必要です。また、同じサイズのSIMカードであっても対応していない場合があるので、事前に確認しておきましょう。SIMカードを入れ替えるタイミングはデータ移行の前後どちらでも構いません。モバイルデータ通信をする前に入れ替えればよいでしょう。
iPhoneで利用しているデータの中には、クイックスタートなどのデータ移行作業では移行できないデータもあるため、個別に引き継ぎ設定を行う必要があります。この作業ではLINE、モバイルSuica、Apple Pay、ゲームアプリ、二段階認証アプリなどのデータ引き継ぎを行いましょう。
(参考:https://mobile-hoken.com/blog/978 )
iPhoneの機種変更をするときのデータ移行方法
iPhoneのデータ移行方法には、以下のようにさまざまな方法があります。
- クイックスタート
- iCloud
- iTunes
- キャリアアプリ
それぞれ解説します。
クイックスタートでデータ移行
iPhoneのデータ移行方法の中で最も手軽でポピュラーなのが「クイックスタート」機能を利用したデータ移行です。
クイックスタートは、iPhoneのみ用意すればデータ移行ができる機能です。データ移行の際にパソコンなどを用意する必要はありません。また、事前にバックアップを取っていなくてもデータ移行できるのもメリットです。ただし、移行するデータ容量が多い場合は、移行に時間がかかることがあります。
クイックスタートを利用するには旧機種と新機種のiPhoneのiOSが12.4以降である必要があります。また、旧機種のiPhoneのデータ容量が新機種のiPhoneのストレージ容量内に収まるか事前に確認しておきましょう。
クイックスタートでのデータ移行手順は以下の通りです。
- 移行先のiPhoneの電源を入れると「こんにちは」と表示されるので画面を上にスワイプします
- 言語一覧から「日本語」を選択します
- 「国または地域を選択」で「日本」を選びます
- 「クイックスタート」の画面が表示されます
- 移行元のiPhoneに「新しいiPhoneを設定」という画面が表示されるので「続ける」をタップします
- 移行元のiPhoneのカメラが起動しますので、移行先のiPhoneに表示された画像を読み取ります
- 移行元のiPhoneに「新しいiPhoneの設定を完了」と表示されるので、移行先のiPhoneを近くに置いて待機します(移行先のiPhoneでアクティベートが開始されます)
- 「Wi-Fiネットワークを選択」で利用できるアクセスポイントを選択します
- 「Face ID」の設定画面が表示されるので「あとでセットアップ」を選択します
- 「パスコードを生成」画面が表示されるのでパスコードを設定します
- 「”〇〇(移行元のiPhoneの名称)”からデータを転送」と表示されるので「続ける」をタップします
- Apple IDのパスワードを入力し「サインイン」をタップします
- 「利用規約」を確認し同意するをタップします
- 「新しいiPhoneに設定を移行」画面が表示されるので「続ける」をタップします
- 「Siri」の設定画面が表示されるので「あとで“設定”でセットアップ」をタップします
- 「お使いのほかのデバイスには、別の Apple ID を使用して購入したものが含まれます。」と表示された場合はApple IDのパスワードを入力し「次へ」をタップします
- 移行先・移行元のiPhoneにデータを転送中である旨が表示されます
- 移行元のiPhoneに「転送が完了しました」と表示されたら「続ける」をタップします
- 移行先のiPhoneが自動で再起動し、ロック画面に切り替わればデータ移行完了です
上記手順でクイックスタートを利用したデータ移行が完了します。新機種のiPhoneにデータが移行されているか確認しましょう。
iCloudでデータ移行
iPhoneのデータ移行にはAppleが提供するクラウドストレージサービスであるiCloudも利用できます。
iCloudを利用するとクイックスタート同様、iPhoneのみ用意すればデータ移行ができます。ただしiCloudはクラウドサービスなので利用にはインターネット環境が必要です。また、無料プランでは5GBまでしか利用できないため、移行したいデータが5GB以上ある場合は一時的に有料プランに加入するか、他のデータ移行方法と併用する必要があります。
iCloudを利用してデータ移行する手順は以下の通りです。
- 移行元のiPhoneで「設定」→「自分のユーザー名」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」の順にタップします
- バックアップ機能をオンにして「今すぐバックアップを作成」をタップします(バックアップが完了するまで、Wi-Fiの接続を解除しないようにしましょう)
- 新しいiPhoneの初期設定を進め「Appとデータ」の画面で「iCloudバックアップから復元」をタップします
- Apple IDでiCloudにサインインしバックアップデータを選択します
- 新しいバージョンのソフトウェアを求められた場合は、画面の指示に従ってアップデートを行いましょう
- アプリや購入コンテンツの復元を行うとiCloudからの復元がはじまるので完了まで待ちます
上記手順でiCloudを利用したデータ移行は完了です。新機種のiPhoneにデータが移行されているか確認しましょう。
iTunesでデータ移行
iPhoneのデータ移行にはAppleが提供しているパソコン(Windows / Mac)向けのアプリケーションソフトウェアであるiTunesも利用できます。
iTunesを利用したデータ移行では、旧機種のiPhoneをパソコンに接続してバックアップを作成後、新機種のiPhoneをパソコンに接続してバックアップを復元します。インターネット環境がなくてもデータ移行が可能です。ケーブルに接続してデータ移行をするため、比較的短時間で作業を終えることができます。ただし、パソコンを持っていなければiTunesは利用できません。iTunesでデータ移行する際は旧機種のiPhoneのiOSのバージョンが最新かどうか、新機種のiPhoneのストレージ容量は足りるかどうかも事前に確認しておきましょう。
iTunesでiPhoneのデータを移行する際には「移行元のiOSのバージョンは最新か」「移行先のiPhoneのストレージ容量は十分か」を確認しておきましょう。
iTunesでのデータ移行手順は以下の通りです。
- パソコンに移行元のiPhoneを接続しiTunesを起動します。
- 画面左上のiPhoneアイコンをクリックして設定画面を開きます
- 「概要」のバックアップの欄を確認します
- 「自動的にバックアップ」の項目で「このコンピュータ」にチェックを入れます
- ローカルバックアップを暗号化の設定することで、ほぼすべてのデータがバックアップ可能になりますので、必要な場合はチェックを入れてパスワードを設定します
- 「手動でバックアップ/復元」→「今すぐバックアップ」をクリックします
- バックアップが完了したら「最新のバックアップ」に表示されている日時が正しいか確認しておきましょう
- 移行元のiPhoneの接続を解除し、移行先のiPhoneをパソコンに接続します
- 設定画面を開き「手動でバックアップ/復元」→「バックアップを復元」をクリックするとデータ移行が完了します
上記手順でiTunesを利用したデータ移行は完了です。新機種のiPhoneにデータが移行されているか確認しましょう。
キャリアアプリでデータ移行
iPhoneのデータ移行は、キャリアが提供している以下のようなアプリを用いても行うことができます。
- NTTドコモ:ドコモデータコピー
- au:データお預かり
- ソフトバンク:かんたんデータコピー
それぞれ解説します。
NTTドコモ
NTTドコモを利用している場合は、「ドコモデータコピー」というアプリで以下のデータを移行可能です。
- 連絡先
- 画像
- 動画
- カレンダー
ドコモデータコピーを利用できる機種はiPhone5c以降に限られます。
ドコモデータコピーの使い方は以下の通りです。
- 「ドコモデータコピー」をApp StoreからiPhoneにインストールする
- 機種変更するiPhoneを2台並べる
- Wi-FiをONにして、BluetoothをOFFにする
- アプリを開き「データ移行」をタップする
- 表示される画面に従って操作する
au
auを利用している場合は、「データお預かり」というアプリで以下のデータを移行可能です。
- 連絡先
- 画像
- 動画
- カレンダー
データお預かりを利用するには「au ID」が必要になります。
データお預かりの使い方は以下の通りです。
- 「データお預かり」アプリをApp Storeからインストールする
- アプリを起動して「空メール送信画面へ」をタップしてメールを送信する
- 各種アクセスが求められるのが「許可」をタップする
- 「データお預かり」→「預ける」をタップ
- Wi-Fiに接続してデータを預ける
- 「完了」をタップして終了
ソフトバンク
ソフトバンクを利用している場合は、「かんたんデータコピー」というアプリで以下のデータを移行することができます。
- 連絡先
- 画像
- 動画
- カレンダー
かんたんデータコピーはiOS9.0以降のiPhoneで利用できます。
かんたんデータコピーの使い方は以下の通りです。
- 「かんたんデータコピー」アプリをApp Storeからインストールする
- アプリを起動して、利用規約に同意する
- 各種アクセスが求められるので許可する
- Wi-FiとBluetoothをONにする
- 画面の案内に従って操作を進める
(参考:https://join.biglobe.ne.jp/mobile/sim/gurashi/iphone_data190110/ )
その他のアプリデータなどの引き継ぎ
iPhoneを機種変更する際には、各種アプリのデータも個別に引き継ぎする必要があります。
以下のアプリのデータのような、クイックスタートなどでのデータ移行に対応していないデータの引き継ぎを行いましょう。
- LINE
- モバイルSuica
- Apple Pay
- ゲームなど
- 二段階認証アプリ
LINEの引き継ぎ
LINEのデータを引き継ぐには、個別に設定する必要があります。
引き継ぎを行うには、設定画面から「アカウント引き継ぎ」をタップし「アカウントを引き継ぐ」をオンにします。この操作を行うと、36時間以内に引き継ぎをしなければなりません。時間内に移行先のiPhoneでLINEアプリを立ち上げ、同じアカウントでログインしましょう。
LINEアプリで引き継ぐことができるデータは以下の通りです。
- 友だちリスト・グループ
- プロフィール設定
- スタンプ、着せかえ
- アルバム、ノートに投稿した内容
- タイムラインの内容
- Keepに保存したデータ
- 課金アイテムの購入履歴やコイン、LINE ポイント、LINE Pay残高
- LINE関連アプリ連動に関するデータ
- LINE Outのチャージ済みコールクレジット
- トーク履歴(要バックアップ)
トーク履歴をバックアップするには「ホーム」→「設定」→「トーク」→「トークのバックアップ」→「今すぐバックアップ」をタップしましょう(iCloudにログインしている必要があります)。
モバイルSuicaの引き継ぎ
モバイルSuicaのデータを引き継ぐには、以下の手順で個別に設定する必要があります。
- 旧機種のiPhoneの「Wallet」アプリからSuicaを選択し「このカードを削除」をタップして削除します
- 新機種のiPhoneで「Wallet」アプリでSuicaを選択します
- 旧機種のiPhoneで削除したSuicaが表示されますのでタップし「次へ」を選択すると引き継ぎは完了です
旧機種のiPhoneでSuicaを削除する前に新機種のiPhoneでSuicaを追加すると、引き継ぎではなく新規登録になってしまいますので注意しましょう。
Apple Payの引き継ぎ
旧機種と新機種のiPhoneで同じApple IDを使用する場合、Apple Payの引き継ぎ設定は必要ありません。
ただしApple Payに設定したカード情報のうち、モバイルSuicaに関しては設定が必要です。前述した方法を参考に引き継ぎしましょう。
また、Apple Payに登録したカードによっては再登録が必要だったり、セキュリティコードの入力が必要だったりする場合がありますので、機種変更後に利用できるか確認しましょう。
ゲームアプリの引き継ぎ
iPhoneのデータ移行をする前に、ゲームアプリのデータの引き継ぎ方法を確認しておきましょう。
ゲームデータの引き継ぎ方法は、それぞれのゲームアプリによって異なります。
データがApple IDやSNSアカウントと連携していれば、移行先のiPhoneで各種アカウントにログインすることでデータの移行が完了します。
二段階認証アプリの引き継ぎ
各種アカウントやサービスに二段階認証アプリを利用している場合は、機種変更の際に引き継ぎ設定をする必要があります。
代表的な二段階認証アプリは以下の通りです。インストールされていれば引き継ぎ設定を行いましょう。
二段階認証アプリの引き継ぎ設定を忘れると、各種サービスにログインできなくなってしまいます。また、再ログインのために問い合わせなどが必要になるケースもあるため、必ず確認しておきましょう。
(参考:https://mobile-hoken.com/blog/978 )
(参考:https://hikkoshizamurai.jp/soldi/articles/iphone_model_change/ )
まとめ
本記事はiPhoneの機種変更の際にやるべきことを解説しました。
iPhoneを機種変更する際には、クイックスタート機能を利用してデータ移行を行うのがおすすめです。
クイックスタート機能で移行できないLINEやモバイルSuicaなどのデータは、個別に引き継ぎ設定を行いましょう。
二段階認証アプリの引き継ぎを忘れると再設定に手間がかかりますので、事前に確認することをおすすめします。
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