Apple、iOS 18.2 Beta 1を公開!注目の新機能まとめ
Appleは iOS 18.2 Beta 1 をリリースしました。同時に iPadOS 18.2 Beta 1 および macOS 15.2 Beta 1 のテスト版も公開されています。
iOS 18.2 Beta 1のバージョン番号は 22C5109p で、現在のところ Apple Intelligence 機能をサポートしている機種のみが対象です。つまり、 iPhone 15 Proシリーズ および iPhone 16シリーズ で利用可能です。すでにiOS 18のベータ版をインストールしているこれらの機種のユーザーは、ソフトウェアアップデートから最新バージョンに直接アップグレードできます。なお、今後のベータ版更新で他の機種もサポートされる予定です。
以下は、iOS 18.2 Beta 1での主な新機能と変更点を紹介します。
目次
1. Image Playground(画像生成アプリ)
今回のアップデートでAppleは新しいアプリ 「Image Playground」 を追加しました。これは Apple Intelligence を基盤にした新機能です。
Appleによると、ユーザーはキーワードを入力するだけで、Image Playgroundを使って画像やアニメーションを瞬時に作成できるとのことです。簡単に言えば、Apple版のAI画像生成ツールです。また、Image Playgroundは Messages や Mail といったアプリに統合されており、メッセージやメールの返信時に直接画像を作成・挿入することが可能です。
2. Genmoji(オリジナル絵文字生成機能)
iOS 18.2では、新機能 Genmoji が追加されました。これはApple Intelligenceを活用した機能で、テキストの説明に基づいてオリジナルの絵文字を作成することができます。
iOS 18.1にアップデートしたユーザーはGenmojiの閲覧は可能ですが、実際に作成できるのはiOS 18.2以降となります。
3. ChatGPTとの統合
iOS 18.2では、Siriがさらに進化。Siriが受け取ったリクエストを ChatGPT に処理させることができるようになりました。これにより、ChatGPTの高度な知識やテキスト生成機能が活用可能になります。
さらに、ChatGPTは新たに導入された 「撰文」オプション を通じて、テーマに関連したテキストを生成する機能も提供します。また、画像ツールとも統合されており、さまざまなスタイルの画像を作成することもできます。
4. Visual Intelligence(ビジュアルインテリジェンス)
iPhone 16シリーズ 向けに新機能 「Visual Intelligence」 が追加されました。端末の側面にある「カメラコントロール」を長押しすることで、この機能を有効にできます。
この機能は、周囲の物体をカメラで認識し、詳細情報を取得するためのものです。いわば、簡単に周囲を解析するAIカメラ機能です。
5. 言語サポートの拡充
iOS 18.2では、これまでのアメリカ英語に加えて、オーストラリア英語、カナダ英語、ニュージーランド英語、南アフリカ英語、イギリス英語が新たにサポートされました。
その他の新機能と改善点
デフォルトアプリ設定の変更
「設定 > アプリ > デフォルトアプリ」に進むと、以下のアプリをデフォルトとして設定可能になりました:
- メールアプリ
- メッセージアプリ
- 電話アプリ
- スパム電話ブロックアプリ
- パスワード管理アプリ
- キーボード
音量制限機能
iOS 18.2 Betaでは、iPhone内蔵スピーカーに新しい音量制限オプションが追加されました。「設定 > サウンドと触覚 > 音量制限」で最大音量を90%から20%の範囲で設定できます。
ただし、この制限は以下の機能には影響しません:
- 電話やFaceTime通話
- 緊急通報や警告音
- アラーム音やシステム音
- 「探す」アプリの通知音
まとめ
iOS 18.2 Beta 1は主に Apple Intelligence 機能を中心に改善が進められています。国内ユーザー向けの実用的なアップデートは少ないものの、Apple Intelligenceが国内版に対応する日はそう遠くないでしょう。今後の進展にも注目です。